暑い日が続き、夏バテの方も多いのではないでしょうか?
その夏バテ、もしかすると“新型栄養失調”かもしれませんよ。
新型栄養失調とは、カロリーは足りているのに、タンパク質やミネラル、ビタミン等が不足することをいいます。
夏は汗をたくさんかくため、体内のミネラル不足がおこります。
その上、暑くて食欲がないからといってついつい麺類などで簡単に済ませてしまいがち。
なかには、果物やアイスを食事代わりにするという方もいます。
そうなると、ただでさえ暑さで消費されるタンパク質やミネラル、ビタミン等がさらに不足して疲れやすくなり、心身の活動意欲が鈍くなります。
そして、ますます食欲がなくなり、新型栄養失調になってしまいます。
ただの夏バテだと思っていたら、実は、新型栄養失調だったということも少なくありません。
タンパク質は体のさまざまな組織(筋肉、血液、臓器)をつくる材料になります。
新型栄養失調で、タンパク質が不足すると貧血、脳出血、肺炎、結核、骨折等、さまざまな病気につながってしまうのです。
ミネラル、ビタミンは身体の構成要素や、心身の調整に使われるため、不足すると、体の機能が正常に働かず、さまざまな不調の原因になります。
新型栄養失調はタンパク質等が不足していても、甘いものなどでカロリー自体は充分なことも多いので、太っている方でもなることがあります。
新型栄養失調にならないためには、料理に薬味や酢、香辛料を利用したり、食事時にアルコールを適量とったりして食欲を増進させ、牛肉、豚肉などのタンパク質や、新鮮野菜、果物のビタミンやミネラルを、積極的にとるようにして、暑い夏を乗り切りましょう!