新型栄養失調を予防する食事について

前回の続きです。

 

新型栄養失調にならないために積極的に摂取したい食材は、

たんぱく質を効率よく摂取する肉類

①牛肉のたんぱく質には眠りを誘う必須アミノ酸のトリプトファンが含まれていて、寝不足の人におすすめ。不足すると味覚障害を引き起こす亜鉛も多く含まれる。亜鉛はたんぱく質の合成にもかかわる酵素の必須成分なので、牛肉はたんぱく質と亜鉛を同時に接種できるよい食材といえます。

②豚肉にはたんぱく質に加え、ビタミンB1が豊富。ビタミンB1は水溶性のため、汗と一緒に流れてしまいがちなので、夏バテのときには特に摂取が必要。にんにくと一緒に摂取すると効率がたかまります。

③鶏肉の胸肉には、イミダペプチドというたんぱく質が豊富に含まれていて、抗酸化作用も期待できます。

 

たんぱく質摂取の注意点としては、毎日、おなじ種類の食材からたんぱく質をとるのではなく、牛肉、豚肉、鶏と毎日交代して食べたり、肉だけでなく、マグロ、カツオ、青魚などの魚や、チーズや牛乳などの乳製品、大豆などの植物性たんぱく質なども摂るようにするとよいでしょう。

 

いろんな色の野菜を食べる

ビタミンやミネラルをバランスよく摂取するために、細かくビタミンCは、ビタミンAは、などと考えていては難しくなります。なので、いろんな色の新鮮野菜や果物を食べるように心掛けると自然とバランスが整います。

おすすめは、ブロッコリー、トマト、モロヘイヤ。また、生で食べられるものだけだと、量もあまりとれないので、加熱して食べる根菜類などもプラスするといいでしょう。

 

油も摂る

油を健康やダイエットの敵と考える人がいますが、それは大きな間違い。脂溶性ビタミン類を体内に吸収させるには、油が不可欠。オリーブ油など良質の植物油の摂取も心掛けるようにしましょう。

 

食欲を増進させる酢やアルコール

夏は暑さのため、食欲が低下して、食事が思うようにとれないことも多いと思います。

そんな時は料理に酢、香辛料、薬味を利用する工夫を。また、かんきつ類などに含まれるクエン酸には食欲増進効果もあるので、レモンやすだちなどを絞りかけて食欲を増進させましょう。

そして、食事をしながらの適度なアルコールも食欲をアップさせるのには効果的。

夏には抗酸化作用があるビール、ワインがおすすめ。また、クエン酸を含む梅酒もいいですが、糖分が高いので、炭酸などで割って飲むのがいいでしょう。どちらも1杯を食事と一緒に、がおすすめです。