「1週間トータル飲酒法」提案

お酒に強いタイプの人のアルコールの適量は大体1日に2単位(ビール2本、または日本酒2合)ということは、前回お話しましたね。

ただ、お酒が大好きで、日々の暮らしの中でお酒を飲むことを楽しみにしている人たちの場合、飲み会とかあったりして、なかなか毎日2単位までというのは実行してもらえません。

そこで酒飲みの習性を考慮して、現実的な節酒法として私が日頃、現場で提案しているのが、「1週間トータル飲酒法」です。

それは、アルコールの量を1週間トータルで考えて、男性は1週間14単位まで、女性は10単位までOKとします。1日に、男性の場合は2単位くらい、女性は1単位ちょっとくらい飲める計算になります。

この量は、さまざまな調査結果からも健康的に飲める適量となっています。男性の場合は、トータルで14単位ですから、飲み会がある週は休肝日を1~2日作り、飲み会で飲んだ量を14単位から引いて、1週間トータルで、14単位におさまるように飲みます。

このように1日の量でなく、1週間トータルで考えるのは、お酒が好きな人というのは、飲み会があるとついいつもよりも多めに飲んでしまうことが多いためです。実際、「家で飲むときは節酒できるけど、飲み会があるとつい調子にのって飲み過ぎてしまう」という声が多く聞かれます。

ならば、飲み会がある場合は、前日もしくは翌日は休肝日にするように提案しています。

というのもアルコールを分解するのに15時間ぐらいかかるため、19時ごろから飲み始めて夜中の12時くらいまで5合くらい飲むと、翌朝10時ごろまでは肝臓は働き詰めです。それで次の日また19時ごろから飲んでいたら、肝臓は9時間ほどしか休むことができず、疲れがたまっていきます。その結果、肝機能の異常数値となって現われるからです。

そのためには「飲み会ではつい飲み過ぎてしまう」、「飲みすぎた翌日は反省する」、「飲み会のない日は適量を守りやすい」という酒飲みの習性に合った、「1週間トータル飲酒法」が実践的と考えています。

実際、この指導をするようになってから、節酒の実践率は高くなり、γ‐GTP等の数値の改善効果もアップしました。

皆様も是非、お試しください。